メタボリック・シンドローム 肥満がもたらすもの

肥満はさまざまな疾患の危険因子(リスクファクター)となります。

高血圧
血圧が正常範囲より高い状態が維持されている状態を言い、日本高血圧学会では、収縮期血圧(最高血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(最低血圧)が90mmHg以上の場合は高血圧症と診断され、160/100mmHg以上の場合は重症高血圧とされています。

高脂血症(脂質異常症の血中脂質が過剰のもの)
血液中の脂質(脂肪)が過剰になり、いわゆる血液がドロドロになる病気です。血液中には、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸の4種類の脂質が溶け込んでいますが、これらが過剰になると問題となるのは、コレステロールと中性脂肪です。

高脂血症には、
・高コレステロール血症:血液中の総コレステロールが220mg/dL以上のもので、生活習慣での高脂血症の多くがこれに当たります。

・高中性脂肪血症:中性脂肪のほとんどがトリグリセリド(TG)であるため、高TG血症とも呼ばれています。血液中にトリグリセリドが150mg/dL以上のもので、内臓脂肪型肥満の人に多いのが指摘されています。

・高LDLコレステロール血症:俗に「悪玉コレステロール」と呼ばれ、140mg/dL以上の低比重リポたん白が血液中に存在するものです。コレステロール検査値の中では唯一、心血管疾患の絶対的リスクファクター(危険因子)であり、他の検査値であるHDL、トリグリセリド(中性脂肪)と比較した場合、明らかに重要度が高いと言われています。

・低HDLコレステロール血症:俗に「善玉コレステロール」と呼ばれ、40mg/dL未満の高比重リポたん白が血液中に存在しなく、特に女性の方において、心血管疾患の重要なリスクファクター(危険因子)となりうると言われています。

これらの高脂血状態が続くことにより、血管内壁(血液が通る場所の壁)に脂質(脂肪)が沈着し動脈の壁が厚く硬くなっていく(動脈硬化)となり、その結果として、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの合併症を引き起こす可能性が非常に高くなります。
また、自覚症状がまったくないことから、「沈黙の殺人者」とも呼ばれる大変恐ろしい病気です。つまり、突然襲ってくるのです。
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